北海道の中心部に位置する旭川は、美しい自然と冷涼な気候に恵まれた地域です。この大地の恵みが、旭川のくだものに大きな恵みを与えています。
旭川は、最も暖かい8月の平均気温が21.2度、最も低い1月の平均気温が氷点下7.0度となっており、その年較差は28.2度に達し、北海道の中でも寒暖差が大きく、四季の変化に富んだ地域です。
日中の寒暖差も大きく、この温度差は、果物の糖度を高め、色づきを促し色鮮やかな赤や黄色を生み出します。そして栄養分をたくわえさせ、味わい深い果物へと育っていきます。旭川の果樹栽培の歴史は古く、はじまりは今から130年も前の明治40年に遡ります。神居古潭地区のりんごで始まった果樹栽培は、凍害やそれに伴う病害などに苦しめられましたが、先人たちの努力と研究により産地を広げてきました。今では栽培・剪定技術や施肥管理の向上により、旭川ならではの味わいを持つ果物の魅力を最大限に引き出しています。
旭川のりんごの魅力は、その味わいにあります。甘さと酸味のバランスが絶妙で、口の中で爽やかな果汁が広がります。果肉は適度な歯ごたえがあり、みずみずしさと共に濃厚な味わいを楽しむことができます。また、フルーティーな香りが食欲をそそります。品種の多様性も旭川のりんごの特徴の一つです。つがる、ひめかみ、紅将軍など、40種類以上もの品種が栽培されており、それぞれに個性的な味わいを楽しむことができます。また、地元の農家や研究機関による新品種の開発も盛んで、常に新しい味わいのりんごが生み出されています。
また、旭川には、さくらんぼ、ぶどう、なし、すもも、プルーン、ブルーベリーなど多くのくだものが栽培されています。さまざまな果物が楽しめ、それぞれが旭川の自然の恵みを存分に感じられる美味しさで好評をいただいています。収穫時期には旭川各地の直売所で購入できるほか、フルーツ狩りが楽しめます。