滝川果樹協会は、北海道の中央部に位置し、石狩平野の東端に広がる自然豊かな地域です。市の東部には夕張山地が連なり、西部には石狩川が流れる平坦な地形が広がっています。この地形は、果樹栽培に適した環境を提供しています。気候は、冷涼で湿度が低く、夏は比較的涼しく、冬は厳しい寒さが特徴です。この気候条件は、果樹の栽培に適しており、特にさくらんぼやリンゴ、ブルーベリーなどの果物が良く育ちます。昼夜の温度差が大きいため、果実の糖度が高く、風味豊かな果物が収穫されます。
滝川果樹協会における果樹栽培の歴史は古く、明治時代から始まりました。当時はリンゴ栽培が中心でしたが、その後、サクランボ、ブドウ、モモ、ナシなど様々な果物が栽培されるようになりました。過去に、滝川果樹協会は北海道を代表する果樹の一大産地として知られていました。
滝川果樹協会は、JAたきかわ管内(滝川市・赤平市・芦別市)で果樹栽培を行う農家の集まりです。品質向上と安定供給を目指し、技術交流や情報共有など、様々な活動を行っています。
中でも、大橋さくらんぼ園は、滝川果樹協会を代表する農園の一つです。広大な園内では、佐藤錦をはじめ、南陽(ピンクの大玉)、紅秀峰、月山錦(黄色いさくらんぼ)、サミット(大玉品種)、オリジナル品種の勝錦(ほまれ錦)など、珍しい品種も含め多くのさくらんぼを栽培しています。大橋さくらんぼ園は、滝川果樹協会の中でも特に有名な観光農園です。東京ドームより広い雨よけドームを完備しており天候に左右されることなく、さくらんぼ狩りを楽しむことができます。毎年6月から7月にかけて、さくらんぼ狩りが楽しめる人気スポットとして多くの観光客が訪れます。園内には、日本最多級の60種類・1300本のさくらんぼを栽培しており、人気品種から希少品種まで、様々な品種の食べ比べが可能です。また、さくらんぼ以外にも、ブルーベリー、プルーン、桃、ハスカップ、リンゴ、ぶどうなど多くの果物を栽培しており、季節ごとに異なる味覚を楽しめます。
また、低樹高栽培をしており木を低くしているので手を伸ばせばお子様でも簡単に摘み取ることができます。滝川果樹協会では、大橋さくらんぼ園以外にも、さまざまな農園が個性豊かな果物を育てています。それぞれの農園で、味覚狩りや直売など、様々な体験ができます。
滝川果樹協会は平成5年に開かれた第4回北海道りんご共励会で、「ハックナイン」を含む出展数13点中9点が入賞し、全道一の入賞率という結果を出しています。近年では、「つがる」、「旭」の他に、「ひめかみ」、「レッドゴールド」、「ふじ」が主な栽培品種となっており、 その他プルーンも栽培されています。農協での取扱いは、道内市場に向けられておりますが、その他庭先販売や道の駅たきかわ、JAたきかわ直売所「菜の花館」にて販売を行っています。芦別市ではおうとうが主体で栽培され、さくらんぼ狩りや通信販売での取扱いがあります。
滝川の豊かな自然と気候が育む果物の数々を、ぜひ一度ご賞味ください。大橋さくらんぼ園をはじめ、滝川果樹協会の農園で、自然の恵みを存分に楽しんでいただければ幸いです。
▼大橋さくらんぼ園
https://www.oh-cherry.com/
▼滝川観光協会
https://kankou-takikawa.jp/