長沼産特産物として成長

長沼町の果樹栽培は、昭和40年深川市納内町でリンゴ栽培をしていた仲野一族4戸が移転してきたことに始まります。長沼町に移転した理由は、昭和28年に仲野勤氏、昭和36年に仲野紀年氏が米国カリフォルニアの農業研修に参加して、果樹園の機械化や販売法を目の当たりにし、傾斜地から平坦地への転換、農協・市場・スーパー主体の出荷から庭先直売観光への転換を痛感し、これらを満たすためには札幌市近郊だとの結論に至ったとのことです。
また、北長沼地区に道立中央農試が移転し、果樹園が併設されることも背中を押しました。植え付けた果樹は、約10年を要しましたが、防風林が成長すると樹体の生育が安定し、生産量も増えるにつれて「長沼町産の特産果物」として、徐々に定着していきました。 長沼町果樹協会に加盟している農家の総面積は約26ha。りんご・プルーン・ブルーベリー・さくらんぼ・ハスカップなどの摘み取りや直売の観光農園です。
平成に入り、長沼町の「道の駅」建設に伴い出来た大型直売所に長沼町果樹協会として出店し、より多くの皆様に長沼町の果樹を販売する機会が増え、また、ジュース・ジャム・レアフル・スイーツなど果樹の加工への取り組みも増えてきました。
特に長沼町特産のジンギスカンの味付けに 地元産リンゴは欠かせないものになっています。
りんごの品種は、隣接する中央農試で育成した「ハックナイン」や「つがる」「紅将軍」などの早生ふじに加え、「ぐんま名月」など食味の良い黄色品種も増えるなど、多様化が進んでいます。
今後は生産・販売・加工にとどまらず食育や癒しなども取り入れ、果樹農業の価値を高めていきます。

長沼HARVESTはこちら↓

TOP