北海道の冷涼で日照時間が長いという環境はくだものの品質に大きな影響を与えます。
1)糖度の上昇
昼夜の寒暖差が大きいと、昼間に光合成による糖の生成が進み、夜間に呼吸による糖の消費が抑えられるため、果実中の糖度が高くなります。
2)酸味の維持
夜間の低温により、くだものの酸化が抑えられ、適度な酸味が維持されます。糖と酸のバランスが取れ、甘みが引き立ちます。
3)香りの向上
低温により、果実の成分変化が進みにくくなり、香気成分が保たれやすくなります。香りが強くなり風味が増します。
4)着色の促進
昼夜の寒暖差が大きいと、アントシアニンなどの色素の生成が促進され、鮮やかな赤や青色に着色しやすくなります。
5)肉質の向上
昼夜の寒暖差が大きいと、果肉が緻密になり、糖度と酸味のバランスがよくなるため、食味が良くなります。
このように、北海道の大地は糖度、酸味、香り、色づき、肉質など、さまざまな面でくだものに大きな恵みを与えているのです。